日本では鞄の歴史も古く、1200年以前から(飛鳥時代、西暦600年)主に巾着、喫煙具等の歴史とともに発展。
武具とも関係が深く、鎧、馬具の付属品とし発展してきました。

・鉄 ・真鍮 ・亜鉛合金 ・アルミニュウム合金 ・マグネシウム合金 ・プラスチック

・ファスナー ・ハトメ ・カシメ ・ホック ・鋲 ・一段錠 ・二段錠 ・南京錠 ・ナスカン ・バックル ・クダ美錠 ・舟美錠 ・コキ ・小カン ・手元カン ・三角カン ・丸カン ・角カン ・ヒネリ ・口金 ・差込錠 ・ハンドル ・立カン ・オコシ ・丁番 ・マグネット ・カドガネなど

・プレス金型 ・鋳型・砂型(イモノ)、金型(ダイキャスト) ・切削(施錠) ・フレクション(ブローチ) ・押出(アルミ材) ・特殊自動機(ファスナー)

辞書によると、「メッキ」とは「金銀などの薄層を他の金属の表面に固着させること。また、その方法を用いた物」(広辞苑)とあります。
「メッキ」とは、カタカナで表すことが多く、外来語のように思えますが、これは日本語です。「めっき」とした方が正しい表現なのでしょう。英語では、PLATING(プレイティング)となります。
昔は、水銀に金を溶け込ませたもの(アマルガム)を被メッキ体に塗りつけ、それを加熱し水銀のみを蒸発させて金を付着させる方法を用いたようです。奈良の大仏などはこの方法でメッキされています。
この方法を滅金(めっきん)と呼び、いつか「ん」がとれて「めっき」と呼ばれるようになったともいわれています。
なお、現在では「鍍金」という字を当てて「メッキ」と読ませています。

鉄はさびる」とか「ステンレス鋼はさびない」とかいいます。
「さび」とは何かといいますと、「酸化皮膜」すなわち金属が酸素などと化合した化合物のことです。
銅の場合は緑青色の酸化皮膜ができ、鉄の場合は赤茶色の酸化皮膜ができるということになります。ステンレス鋼の場合は「さびない」のではなくて、その表面に酸化皮膜、つまり一種のさびである透明で薄い膜が安定して変化しない状態になっているということです。
アルミニウムの場合も、やはりごく薄い酸化皮膜ができ、この皮膜が緻密で無色透明で、しかも地金にしっかりと固く密着しているのです。クローム、ニッケルなども同様です。
同じ「酸化皮膜」でも、「さび」といわれるものと「さびない」といわれるものとがありますが、その区別は「きれい」か「きたない」かということによるようです。

金属はいずれも、大気中では永くはその特有色感と光沢を保つことが出来ません。
空気中の酸素と反応して、酸化物を表面に作って曇り変色して錆びていきます。
また、金属は一般的に、素地のままでは柔らかくて傷付き易いとか、あるいは熱に弱いなど、そのままでは実用に供しにくい弱点を持っています。
そこで、使用する目的にしたがって、金属の表面を内部とは異なった性質にすることを「表面処理」といいます。

一般にはクロームメッキと呼ばれており、ピカピカして冷たくシャープな感じで、最も金属感のあるメッキといえるでしょう。
クロームは単独で用いられることは少なく、下地としては銅やニッケルメッキが併用されます。
特徴は、非常に硬く、光沢があり大気中での腐食が少ないことですが、難点としては、割れとかピンホールが生じ易い事で、それをカバーするため、下地処理として銅やニッケルメッキが必要となります。
なお、クロームメッキは最終メッキとしてのみ使用されます。ニッケルメッキは均一電着性にすぐれ、ピンホールも少なく、素地の保護能力にたいへん優れています。下地・中間・最終、いずれのメッキにも利用されています。

【ニッケル・クロームメッキの工程】
素材 → 生地研磨 → 脱脂 → 銅メッキ → 研磨 → ニッケルメッキ・クロームメッキ

メッキのことを漢字で「滅金」とか「塗金」、「鍍金」と書くように、メッキといえば、やはり何といっても昔から「金」ということになり、金メッキがメッキの代表ということになります。
しかし、金はご存知のように大変高価なため、建具金物や家具金物の場合では、その使用は希で、多くは、本金をメッキする変わりに、似た色合いの真鍮合金をメッキしています。
金色とは、「金のような色をした」という意味になります。耐蝕性は一般に銅メッキよりは優れていますが、ニッケルやクロームメッキよりは劣ります。塗料による保護コーティングが必要になります。

【金色メッキの工程】
素材 → 脱脂 → 銅メッキ → ニッケルメッキ → 金メッキ → クリヤー塗装 → 乾燥