ファスナーはテープ、エレメント(務歯)、スライダー(開閉部品)の3つの部分に大別できる。
◆テープ
ファスナー専用に作られたもので、ポリエスターテープが主体となっているが、用途によって、化繊、合繊テープ、ビニールテープ、綿テープなどがある。
◆エレメント(務歯)
エレメント(務歯)のかみ合う部分を務歯頭部といい、スナップのように上部が凸型になり、その下部は凹型になっている。この凹凸の左右がかみ合うとファスナーの働きをする。
◆スライダー
ファスナーを開閉するときに、エレメント(務歯)をかみ合わせたり離したりする役目をするのがスライダーで、胴体と引き手の部分からできている。これらのタイプは用途に合わせて各種ある。

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■ コイルファスナー(CF) |
一般に最も普及しているファスナーです。ナイロンもしくはポリエステルのモノフィラメント(単線)をコイル状に成型し、務歯としたもの。 |
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■ ビスロン(VS) |
樹脂射出ファスナーです。1本のエレメントをコイル状にした樹脂ファスナーと違い、一つ一つの樹脂(ポリアセタール)エレメントを、金属ファスナーのような形状に射出成型してテープに植え付けたファスナー |
■ 引き手(スラス)
一般に、短い「短スラス」、長い「長スラス」及び、他を総称して「飾りスラス」がある。
学校の「校章」「校名」を鞄につけるケースが大半を占めています。その場合の、注意点をまとめてみました。
![]() 前胴の右下、 右から30mm、下から35mm |
①版下は必ず必要です。 |
②大きさの確認(直接本体への印刷を除いて、ワッペンなどに押したものを縫い付ける場合は、版そのものの大きさに対し、ミシン縫いしろが必要となります。) | |
③位置を数字にて指示してください。 | |
④方法 (1)支給によるワッペン、エンブレム等の縫い付け。 (縫いしろが最低4mm以上必要です。) (2)人工皮革などののワッペンに、 ○素押し(高周波)もっとも問題がなく、単価も安い。 ○白ベタ印刷(シルクスクリーン印刷) 印刷の都合上、余白を多く取る必要がある。 (3)生地に直接 ○素押し=人工皮革、塩化ビニールに可能。 ナイロンは不可。 ○白ベタ印刷=人工皮革、塩化ビニールに可能。 ナイロンは、撥水処理の強いものに、一部色落ちの心配が あります。尚、「箔押し」(金箔、黒箔押し)は、剥げ落ちる 心配のため、不可。 ○刺繍(ほとんどの素材に可能です) |